強迫性狂愛
迅のことを思い出しながら、小さく口元を緩めていると


「なに、おかしいことあった?」


後ろを振り向いて、十河くんが笑ってた。


「え?笑ってた?」

「あぁ、笑ってた。にや~って」

「そ、そうかな」

「こないだの話、考えてくれた?」

「え?」

「結婚、する気になった?」

「………」


結婚て…こないだの話は本気だったの?
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