強迫性狂愛
―――……
目の前にある南瓜のポタージュをすくっては、ひたすら口に運んでいく。
スプーンを口に入れながら、そっと斜め隣に座る迅を盗み見た。
『陰華の巫女は――…』
今日、聞いたばかりの十河君の話を思い出しながら、ゆっくりと南瓜のポタージュを食べ終えた。
「迅」
「どうした」
優雅に食後の紅茶を飲む迅に、話しかける。
「今日、一緒に寝ようね」
「…突然どうした」
「そうだよね…、なんか確かめておきたくなっただけ」
曖昧に笑う私を迅は訝しげな瞳で覗いてくる。