強迫性狂愛
―――……
「…ん……っ」
迅の体温を感じながら、2人で絡み合う。
朝起きた時、夜眠る時は必ずと言っていいほど、迅はキスをしてくる。
背中に回された手のひらが、すごく心地よくて。
もっと、迅の体温を感じていたくて、迅の首や髪の毛に手を這わした。
「…おやすみ」
最後に、額に軽く口付けをされて、抱きしめられたまま眠りにつく。
『接吻をすることで――…』
自分の唇に手を当てながら、
私のお腹に回された迅の手にそっと自分の手を重ねた。
もしも…
もしも、私が本当に陰華の巫女だというのなら――…
私は、迅のために何かできることがあるのかもしれない。