強迫性狂愛
「いいか、もうあいつとは関わるな」


厳しい視線を送ってくる迅に、私は何も返すことができなくて。


「もう体育祭も終わったから…関わることなんて」


ないよ、と言おうとした唇は


思いの外、温かい迅の唇に塞がれていた。


「じ……っ」


軽く唇に触れたかと思えば、次は強く抱きしめられる。


「迅、ごめんね…」


私が悪いわけじゃない。


だけど、なぜか謝らなきゃいけないような気がした。

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