強迫性狂愛
次の週の土曜日の朝早くに、迅と一緒にいつもの病院へ来ていた。


「どうだった?」


思いのほか、検査が早く終わった迅に駆け寄って話しかけた。


「調子はいい」

「そうなの?」

「あぁ」

「よかったね」


自分のことのように嬉しくて、胸を弾ませていると


「嬉しそうだな」

「え?」


迅が私の様子を、笑いながら覗き込む。

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