強迫性狂愛

「百花…」

「ん……っ」


チュッ…と音を立てながらしっとりとした唇がゆっくりと離れていく。


「…ずっと、側にいてくれるな？」


その言葉は――…私が望んでいた言葉。


「うん…っ」


陰華の巫女がどんなものかなんて、知らない。


知りたいとも思わない。


だけど――…


「も、迅…ぁ、やめて…、」

「駄目だ。もっと、もっと…だ」

「うぅん…っ、」


高まっていく自分の感情とは裏腹に


自分が陰華の巫女でよかった、と…


霞んでいく視界と感情の狭間で、私は―…




自分の運命を初めて受け入れた気がしていた。