強迫性狂愛
「最近、学校に来てなかったよね?」


私の言葉に十河君は、嬉しそうに顔を崩して笑った。

笑うと…なんていうか年相応に見えるかも。

って…、あれ?


「十河君…、髪…」


何か見たときから違和感を感じてはいた。

だけど、一瞬今の方が似合っていたから…気付くのが遅れてしまった。


「髪の毛、黒くしたの?」

「そう、似合う?」


目尻を上げながら、口角を少しだけあげて笑う十河君は、なんていうか


「そっちの方が…似合ってると思う…」


すごく、黒髪が似合ってる。

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