強迫性狂愛
覚悟
――…
次の日の学園は、一辺して空気が変わっていた。
「道浜様、お久しぶりです」
「もう、高等部にいらっしゃらなくて、すごく寂しかった!」
柚香さんは、当たり前のように鷹城学園の特進クラスに編入してきた。
12人程度のこのクラスになぜか他のクラスの人達まで集まってきていた。
「すごい…」
「気にすんなよ、百花」
「海斗」
「あいつは、中等部に居た時、生徒会してたりして人望が厚かったんだよ。ちんちくりんと比べても仕方ねぇって」
「そうだね……」
海斗の言葉に、自分でも驚くくらい納得していた。
鷹城学園だなんて、普通に生活していたら、決して足を踏み入れることなんてないところ。
そこの生徒会をしていて、迅の婚約者で、美人さんだもん。
勝ち負けじゃないけど、同じ土俵にも上がれてない感じがする。
なんだか私って……必死で体で繋ぎとめてるだけの、愛人みたいに思えてきた。
百花は自分の考えに、思わず苦笑した。