強迫性狂愛
「百花?」


「――…今日は、いてくれるの?」


「なに?」


「今日は、私の傍に…っ、ぃてくれるの?」


「百花?何を言って…」


「嬉しい……」



迅の大きな手を頬に当てて、涙を零した。


さっきは、あんなに嫌だって思ったこの手の温もりさえ……今はこんなに愛おしく思える。


私は、現金だね…。


迅の気持ちが、自分に向いているってわかった途端に、こんなにも、嬉しくなってる。


好きって気持ちだけで、体が熱くなっていくのがわかる。



「迅…、好き……」


「百花…」



迅の手に、チュッ…と唇を押し付ける。
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