強迫性狂愛
「あのさ、百花…」


「翔くん、ごめんね…。今、何時かわかるかな…?」


「え?あぁ、もう20時過ぎてるけど」


「…ごめん、大分寝てたんだね。紅が心配するから、帰るね」


「その体で?」


「平気だよ。お医者様のなんとも言ってなかったでしょう?」



これでも、体力には自信がある。


だから、このくらい平気。



「あぁ、だけど…」


「ごめん、送ってもらえたり…するかな?」



紅と海斗が心配する。


携帯も置いてきちゃったし。



「わかった」



翔くんが送ってくれる車内の中では、さっきよりもいくらか落ち着いて過ごす事ができた。
< 442 / 745 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop