強迫性狂愛



「まだ、100%決まったわけじゃないんだから…、な?」


「ん……」



翔くんは、私を慰めるために、優しく優しく言葉をかけてくれる。


嘘だって、思いたい私の気持ちを汲んでくれるような言葉は、馬鹿みたいに、心に響いて。



「また、家を出る時は、俺を口実に言えばいい」


「ん…っ、」



ありがとう。


ありがとう…翔くん…。


頼ってしまって…、ごめんなさい……。
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