強迫性狂愛
「あの、この洋服って…」

「あぁ、そちらは鷹城学園の制服になります」

「鷹城って…」

「ご存じではありませんか?」

「いえ、知っています…」


知らないわけがない。

一般人の私達は、決して受験することも、入学することも叶わない。

そんな今時おかしいくらいの階級制の学校。

そこに、私が…。


「どうですか?髪も整えましたので、姿見でご確認ください」

「あ、はい…」


ゆっくりとイスから降りて、姿見で自分の鷹城学園の制服を着た自分を見つめた。


清楚な印象な、淡い紺色のスカート。

それに白いブラウスに、綺麗な赤い色のリボン。


「一応、これにブレザーもつきます」

「そうなんだ…」

「靴下、靴も指定になっています」

「すごいね…」


スカートと同じ色をした長めの靴下には、赤い校章らしきものがプリントされていた。

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