強迫性狂愛



『いつでも、電話して』



悲しみの底で、思い出してしまうのは…


縋ってはいけない。


縋ったら、気持ちに応えられない彼にも迷惑をかけてしまう。


わかってる、わかってるよ…


でも――…っ、



「たすけて…っ」



着信履歴から、呼び出していたのは



「百花?」



翔くんだった。
< 522 / 745 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop