強迫性狂愛
――…
「百花。今、入院の手続きも済ませてきた」
「本当に、ごめんなさい…」
無理矢理体を、ベッドから起こそうとすると
「無理しないでいいから」
そう言って、私をベッドに優しく寝かせて、傍にあるイスに腰掛ける翔くんに
「そっちにソファーもあるよ…、そっちのほうが」
そんな固くて小さなイスじゃ…
「いい。百花の手を握っていたいから」
「……っ、かけ…ぅく…っ、」
こんな状態を見られるなんて、悲しすぎて耐えられないと思ったのに
翔くんは、何も言わずに駆けつけてくれて、黒澤にばれると困るだろう?と十河の名前で入院手続きを済ませてくれた。