強迫性狂愛

――…



『百花』


『おかーさん』


『百花』


『おか―…さん?』



声はするのに、どうして姿が見えないの?


どうして―…





『コロシタ』



『コロシタノハオマエダ』





『ちがう…』



『オマエガコロシタ』



『ちがうの……っ』



『……も、か』



『やめて…っ、ちがうの…』



「百花っ!」



息苦しさにハッと瞳を開けると、目の前には、私を見つめる翔くんがいた。
< 530 / 745 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop