強迫性狂愛
「わかった」
聞こえてきた優しい声に顔を上げた。
「いいよ、頑張れ。百花が頑張ったら、俺に連絡よこして」
「翔く…んぅ、…ふぅぅ~…っ」
大きな可愛らしい瞳から、涙が次々に零れてくる。
こんな時に、不謹慎かもしれないけれど、あんまりその泣く姿が可愛くて…守ってやりたくて、
俺は、…百花を自分の腕の中に抱き込んだ。
艶々の黒髪に、愛しさを込めて…何度もキスを落とす。
泣き止むまでのしばらくの間―…百花の背中を落ち着くまで撫でていたのだった。