強迫性狂愛

「バカッ！何してるのよ。早く制服脱ぎなさいよ。こんなんで学校に行けるわけないでしょっ？」


「行けないかなぁ…？」



涙ぐみながら、クシャ…と髪を掴む仕草が妙に痛々しく感じてしまう。



「当たりまえじゃない！何かあったの？どうしたのよ…」


「………」



途端に黙ったまま、俯く百花をゆっくりとベッドまで連れて行く。



「ねぇ、何があったの？どうして、一昨日は十河さんから連絡があったの？」



きっと、黒澤様のご機嫌が悪いのはそのせいなのだと思っていた紅は、ゆっくりと百花に話しかけた。