強迫性狂愛



「柚香」


「なに?迅」



やっと自分を見てくれたと思い、笑顔で後ろを振り返ると



「二度とその名前を俺の前で口にするな」



ものすごい形相で私を睨む迅に思わず、柚香は震え上がった。



「あ、ご、ごめんなさい…」



どうして?


あんなに怒らなくてもいいじゃない…。


そのまま、学園に到着するまでの間、車内の中で誰も一言も話すことがなかった。
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