強迫性狂愛
「俺の部屋、ちょっと待ってて」



案内された先の部屋に入って、たいして物が置いてないことに違和感を感じながらも静かに置いてあったソファーに腰掛けた。



「あ、鞄忘れてたんだった…」



今更になって気付く。


携帯も全部入った鞄を学校に忘れていたんだった。


時計を見ればもう14時を過ぎている。


迅…、心配してるかな。


柚香さんが出てくるとどうしようもなく不安に駆られてしまう。


どんなに迅に言葉をかけてもらっても、この不安だけは拭えなかった。
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