強迫性狂愛
紅の態度に違和感を感じたまま――…
突然教室の扉が開いたかと思うと、飛ぶように入ってきたのは…
「おすっ!迅っ!」
ピンクブラウンの髪に、大きな瞳で失礼かもしれないけれど、可愛いらしい容姿をしている――男子。
「おはようございます。望月様」
「お、ゆかりん、おはよう!」
「ゆ、ゆかりん?」
確かに、紅の名前は由佳里だけど…明らかにゆかりん、って感じのキャラじゃないよね?
紅は、ボブの髪に猫目をした美人さん。
だから、「ゆかりん」は明らかに、微妙な呼び方…。
なんとなく、チラチラと「望月様」と呼ばれた男の人を盗み見てると
「お!なんだ、ちんちくりん」
「ち…?」
…んちくりん?
「ブハハッ!すげぇ、鼻の穴でかくなってんぞ?」
「な……っ」
思わず、バッと自分の鼻を押さえると
「なー、迅噂だぞー?毎日図書室で、ちんちくりんと乳繰り合ってるって」
おもしろそうに迅の前の席に腰掛けたまま、下品な言葉とはかけ離れた笑顔を振りまく彼は一体…
「望月 海斗様です」
私の心の中の疑問になぜか紅が答えを返してくれた。
突然教室の扉が開いたかと思うと、飛ぶように入ってきたのは…
「おすっ!迅っ!」
ピンクブラウンの髪に、大きな瞳で失礼かもしれないけれど、可愛いらしい容姿をしている――男子。
「おはようございます。望月様」
「お、ゆかりん、おはよう!」
「ゆ、ゆかりん?」
確かに、紅の名前は由佳里だけど…明らかにゆかりん、って感じのキャラじゃないよね?
紅は、ボブの髪に猫目をした美人さん。
だから、「ゆかりん」は明らかに、微妙な呼び方…。
なんとなく、チラチラと「望月様」と呼ばれた男の人を盗み見てると
「お!なんだ、ちんちくりん」
「ち…?」
…んちくりん?
「ブハハッ!すげぇ、鼻の穴でかくなってんぞ?」
「な……っ」
思わず、バッと自分の鼻を押さえると
「なー、迅噂だぞー?毎日図書室で、ちんちくりんと乳繰り合ってるって」
おもしろそうに迅の前の席に腰掛けたまま、下品な言葉とはかけ離れた笑顔を振りまく彼は一体…
「望月 海斗様です」
私の心の中の疑問になぜか紅が答えを返してくれた。