強迫性狂愛
「功様だわ」

「久しぶりに見たけど、やっぱり素敵ね」

「やっぱり御三家が揃うと圧巻だわ」

「素敵」


目の前にいる3人を褒め称える声が彼方此方から聞こえてくる。

御三家?

そんなにこの3人ってすごい人達なの?


「なーちんちくりん」


――…海斗さんだけは、絶対御三家じゃないと思う。

紅の方が御三家っぽい。かっこいいもん。


「ちんちくりんじゃありません」


小さな声で反抗すると


「なんだよ、ちんちくりん」


嫌い…

こういう男子って昔から嫌い。

大嫌い!!


「いつまで迅と手、繋いでんだよ」


ニヤニヤされながら言われた手に視線を移して、思わず、パッと手を離した。

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