強迫性狂愛
「俺を憎んで、忘れろ…」


「…って、赤ちゃん…」


「また、きてくれる。また、俺たちに会いにきてくれる」


「あぁ…、うわぁぁー…」


「百花のことを憎んでなんてない」


「うぅ…っく…」


「俺が悪かったんだ」


「………」



違う、そう言葉にならない。



「百花だけを、初めから大切にしていればよかったんだ…」



迅の後悔を含む言葉に、返したくても言葉が出ない。



「百花を世界で一番…大切に思ってる…だから、もうこれは飲むな」



カサ…、とパッケージに包まれた錠剤を見せられる。
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