強迫性狂愛
百花と出逢ったのは、そんな自分に疑問を抱き始めた頃だった。


あの日も、薬をわざと飲み忘れてどこまで体が持つか試していた。


馬鹿なのかもしれない。


ただの、馬鹿だったのかもしれない。


だた――…、せめてこの薬がなくとも生きれたのなら、俺はほんの少し変われる気がしていた。


変わりたいのに、変わることのできない環境に


何よりも、自分の心に――…嫌気がさしていた。


もしも、この苦しさに、痛みに耐えうることができたのなら…


何かが変わるような、そんな希望とも取れないような、僅かな自分勝手な想いだけで、わざと薬を飲まないでいた。


それも、儚い夢なのだと霞む視界が揺れた時


そこにいたのが百花だった。

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