悪魔な天使
わん
天使
中学二年生になって、
初めての席替え。
まだクラスの子の名前と顔が一致してない時期に席替えなんてタブーだと思う。
そして、隣の席になったのは…
二ノ宮瞬くんっていう男の子。
「ねぇ、真琴、二ノ宮瞬って誰??」
「え?瞬くん??」
この子は御村真琴。
容姿端麗。成績不審者。
女子からも男子からも人気があって
さらには先生からも好かれるという
独自の体質を持ってる。
私の親友であり、憧れの人
「瞬くんはねー、ちっちゃくてー、あ、でもちーちゃんよりはおっきくて、可愛い子!」
「あぁ!あの子!」
「てか瞬くんよりちっちゃいって…ちーちゃんどんだけちっちゃいんだよっ!」
グサッ
「…伸びないの…」
一番のコンプレックスを指摘される。
鈴村千鶴に68のダメージ!
「まぁ、ちっちゃい方が可愛いしね!羨ましいよ…!」
「ぇえ…??そうかな~?」
「うんうん、ちーちゃん抱き締めていい??」
「ふぇっっ?!」
こんな他愛もない会話をしてるうちに、
下校時間をとっくに過ぎていた。
「じゃあね~!」
「バイバイ真琴!」