悪魔な天使
「瞬……いいの?」
「あーあ、お前のせいでバレちった~」
周りでは、どよめきが起きている。
泣いている女の子までいる。
きっと天使モードの瞬が好きだった子だな…
でも、その気持ち、すっごいわかるんだよなぁ…
「ま、仕方ねぇな。」
「……そう…」
…これで、私と瞬の二人だけの秘密がなくなっちゃった。
心の中に、ぽっかりと穴が開いちゃった。
「ん?どした?さっきまでの威勢は。」
「………元気なくなっただけだよ。」
「……なんで?」
「それは……お腹空いたから?」
相変わらず素直じゃないなぁ。
私って。
「ははっ!何だそれ!」
「…笑わないでって…」
元気なんて、出る訳がない。
瞬、好きだよ。