木漏れ日
はじまり
side蓮
あれからの俺たちの関係は、とても曖昧だ。
付き合っているわけではない。
かといって、友達でもない。
この関係は、一体なんと呼べるものなのだろう…。
「――…蓮」
「春子。おはよう」
「おはよう」
朝、席でボーっとしていると春子が登校してきた。
「春子、髪伸びた?」
「あ、分る?切りに行きたいんだけどね。担当さんだった人、結婚するから辞めちゃったんだよね」
「俺の姉貴、美容師なんだけど…姉貴に頼んでみようか?」
「え?」
「腕は、たしかだよ」
「じゃぁ、お願いしようかな」
首をかしげ、ふわりと笑う春子。
そのしぐさが、雪を思い出させる。
本当に、似ているんだ。
雪と春子は。
あれからの俺たちの関係は、とても曖昧だ。
付き合っているわけではない。
かといって、友達でもない。
この関係は、一体なんと呼べるものなのだろう…。
「――…蓮」
「春子。おはよう」
「おはよう」
朝、席でボーっとしていると春子が登校してきた。
「春子、髪伸びた?」
「あ、分る?切りに行きたいんだけどね。担当さんだった人、結婚するから辞めちゃったんだよね」
「俺の姉貴、美容師なんだけど…姉貴に頼んでみようか?」
「え?」
「腕は、たしかだよ」
「じゃぁ、お願いしようかな」
首をかしげ、ふわりと笑う春子。
そのしぐさが、雪を思い出させる。
本当に、似ているんだ。
雪と春子は。