木漏れ日
「大丈夫?小林くん…」

そう、優しい声を出す小宮。

「いいよ」

――…?

「雪先輩の代わりで、いいよ」

「っ、」

「小林くんが辛いと、あたしも辛いよ。
雪先輩の代わりで、いいから。
あたしは、小林くんの傍にいるよ。
絶対に、離れないよ…」

小宮のぬくもりは、とても心地良くて。

俺は、最悪なことをしている。

“代わり”だなんて。

だけど、

「――…蓮」

小宮が、雪に見えてきて、

「雪…っ」

俺は、小宮に甘えた。


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