饅頭(マントウ)~竜神の贄~
一方、川沿いにてくてく歩いて神殿まで辿り着いた虎邪たちは、神官の家に入るなり、長椅子に倒れ込んだ。
「ううう~~っ! 結構な距離だったな。甘く見てたぜ」
「すっかりお腹が減ってしまった。昼餉も食ってないじゃないか」
二人が神官の家に着いたのは、日が傾き始めた頃だった。
老神官が、奥からお茶とお菓子を用意してくれる。
「川沿いを、ずっと歩かれて来たのですか。そりゃまた、大変だったでしょうに」
少々呆れ気味に言う老神官は、おお、と何かを思い出したように身を乗り出した。
「では、中流辺りにある森にも?」
「ああ・・・・・・不気味な森がありましたね」
お茶を飲みながら、虎邪が頷いた。
横で緑柱が、もりもりとお菓子を貪っている。
「そうだ。今回行う儀式も、あそこでやるんですって? 血生臭い祭壇がありました」
「ううう~~っ! 結構な距離だったな。甘く見てたぜ」
「すっかりお腹が減ってしまった。昼餉も食ってないじゃないか」
二人が神官の家に着いたのは、日が傾き始めた頃だった。
老神官が、奥からお茶とお菓子を用意してくれる。
「川沿いを、ずっと歩かれて来たのですか。そりゃまた、大変だったでしょうに」
少々呆れ気味に言う老神官は、おお、と何かを思い出したように身を乗り出した。
「では、中流辺りにある森にも?」
「ああ・・・・・・不気味な森がありましたね」
お茶を飲みながら、虎邪が頷いた。
横で緑柱が、もりもりとお菓子を貪っている。
「そうだ。今回行う儀式も、あそこでやるんですって? 血生臭い祭壇がありました」