咲かない桜が咲くまで
第一章【一つの花】
この世にいい人なんていない…

「おいっ!待てよっ!」
この世に信じられる人なんていない…

「待てっつてんだろ!」
逃げる訳にも引くわけにも行かない
「やっと捕まえた〜♪」
「…」
狼に捕まったうさぎは逃げられない
ダンッ!//
「っ…」
背中が痛い…
「琉良ちゃん?なんで逃げたのかな?」
答えは決まってる
「貴女がマンモスの様に
追っかけてきたから…」

パンッ!
いい音が廊下に響く

「なんだって?誰がマンモスだって?」

そう…私は…いじめられてる

「貴女がマンモスに見えたって
言ったのよ…」
しれっという私を睨むマンモス
「っ!生意気な!」

蹴られる…空腹なお腹を何度も蹴られる
そのたんびに、
お腹から血が込み上げてくる
口の中は、血でいっぱい

打撲に擦り傷切り傷は当たり前…
カッターに暴力も当たり前
間違った事が、当たり前になるのは
悲しい事…
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