咲かない桜が咲くまで
「春…?」
「ん…?」

私はお母さんの部屋で
前見つけた本の事を思い出した

『琉良!そんな本見ちゃ駄目!』
性のなんちゃらなんちゃら

だけど小学生の私には理解しがたい物だったから

「これって…」
「性行為…だよ…?」
「ですよね…」
「怖い?」
「少し…。だけど…」
「?」

愛おしい…恋しい…大好き…

「春の全てを私に下さい…」
大胆な発言…

お互い顔を赤くして
春は私の着ていた服に手をかけた
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