咲かない桜が咲くまで
とにかく、彼女が病気なのは心配だ
めんどくさい事は嫌いなのだが
どうも気になるんだよな…

倒れている時にふと触ってしまった
薄いピンク色の髪。
桜のような
淡いピンク色の唇
何より俺を強気な目で見る
その薄い緑色の瞳

すべてが傷つけられているのは
とてもじゃないが、許せない
由莉奈とは幼馴染みだが
中学のとき一緒だっただけ…だった

医学に詳しい友達と言えば…
俺は、ある人に電話をかけた

「あのさ…うん…いまいい?」
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