研修の夜
はぁ。
自分の周りだけしか電気をつけていないので少し薄暗い研修室。さっきまでとは違って静かになったその空間で、ひとり考える。
この生活も明日で終わりか……。研修自体はまだ続くらしいけど、こうやってグループ形式なのは明日が最後だし、やっぱり嶋田くんと話す機会減っちゃうんだろうな。明日、何かアクション起こしたほうがいいのかな。でもまだ4日だし軽いと思われても嫌だなぁ。
……って、私、会社に何しに来てんだろう。本当はこんなこと考えてる場合じゃないんだけど、でも、でも!
せっかく良い状況なのになぁ。
再び小さくため息を漏らした時、研修室のドアが開いた。
「なんだ、全然復習してないじゃん」
「えっ!? 嶋田くん、なんで? 忘れ物?」
「いや、北村さんがひとりで部屋向かってたから、聞いてみたら森川さんひとりで残って復習してるって言ってて」
それでわざわざここまで来てくれたってこと? やだ、ちょっと嬉しいんだけど。
ニヤニヤしちゃいそうなのを必死で抑える。
「復習しないなら早く寝ろよ。明日もハードなんだから」
「ちょっと考え事してただけで、今やろうと思ってたとこだよ!」
緊張をまぎらわせるためにわざと明るく言った。
自分の周りだけしか電気をつけていないので少し薄暗い研修室。さっきまでとは違って静かになったその空間で、ひとり考える。
この生活も明日で終わりか……。研修自体はまだ続くらしいけど、こうやってグループ形式なのは明日が最後だし、やっぱり嶋田くんと話す機会減っちゃうんだろうな。明日、何かアクション起こしたほうがいいのかな。でもまだ4日だし軽いと思われても嫌だなぁ。
……って、私、会社に何しに来てんだろう。本当はこんなこと考えてる場合じゃないんだけど、でも、でも!
せっかく良い状況なのになぁ。
再び小さくため息を漏らした時、研修室のドアが開いた。
「なんだ、全然復習してないじゃん」
「えっ!? 嶋田くん、なんで? 忘れ物?」
「いや、北村さんがひとりで部屋向かってたから、聞いてみたら森川さんひとりで残って復習してるって言ってて」
それでわざわざここまで来てくれたってこと? やだ、ちょっと嬉しいんだけど。
ニヤニヤしちゃいそうなのを必死で抑える。
「復習しないなら早く寝ろよ。明日もハードなんだから」
「ちょっと考え事してただけで、今やろうと思ってたとこだよ!」
緊張をまぎらわせるためにわざと明るく言った。