悪者彼氏さん達のお話
「え?」
い、いきなり
ほんとにいきなりだ
完全に不意討ちだぅ
「まだ子どもだけどさ。もっと大きくなって1人で立てる大人になって
その時、隣で手を繋いでいてほしい。
大好きな
愛している…お前に」
「…うん、うん。うん。朱芽、私も朱芽と手を繋いでいたいよ」
話し始めてすぐに
私の頬には涙が伝う。
「お前の手が、お前の存在が、俺の支えだ。絶対に離さねぇし、離れねぇから。」
「うん。いいよ。」
嬉し涙が止まらないけど
精一杯の笑顔で応えたよ
「…あー可愛い」
………ギュッ