悪者彼氏さん達のお話


「チェシャ猫ぉ」

語尾がよくある
昼ドラの男を襲う女のような誘い声だった

「気持ち悪い声を出すな」

「てへぺろっ」

「いい加減にしろ」


なんて事から
俺は文句を言い続けていたが

「なるちゃんがどうなってもいいのかな?」

の一言であっさり落ちてしまった…


今更だが、あの時もっと反抗していればよかった。


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