秘密*恋ゴコロ
そう思いたいけど、恐怖心がある。

そのせいで、足が震えてしまう。


「香織、どうかしたのか?」

「別に…」


飯野先輩は、心配そうに私の顔を覗き込む。


こんな時、甘えられたら可愛いのに。
素直になりたいのに。

今までの好きじゃないのに付き合ってた男にそう言われた。

「可愛くない。」

そうやって、いつも振られた。
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