秘密*恋ゴコロ
「痛ってぇな。」

恐る恐る生徒会室に入ると、飯野先輩が自分の頬を撫でていた。


「あっ、大丈夫ですか?」


あまりにも無様で、笑いそうになってしまう。

はじめて、女に負ける男を見た気がするよ。


「大丈夫じゃねぇから、痛いんだよ。
さっさと手当しやがれ。」
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