秘密*恋ゴコロ
はぁ、素直になれたらな。
なんて、不可能なことを呟いてみる。


その後、飯野先輩たちは女子たちの歓声に包まれたまま、
運動場を後にした。



「はぁ、女子どもうるせ~」


試着室まで歩いている時、
結城先輩がボソッとつぶやいた。



「だよな!!
あんなに声出して、声、枯れねぇのかよ?」


「キャーキャーキャーうるさいわ。」



「えっ!?

僕は、みんなに″かわいい"って
褒めてもらえると、嬉しいよ?

だって、僕、そこらへんの女子よりも、
100倍以上、可愛いもん♡」
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