秘密*恋ゴコロ
「やっぱり、私、購買部行ってきます。」


「だから、行かなくていいって言ってんの。
あとで、帰りに寄る。」


「帰りって、一緒に帰ってくれるんですか?」


「もちろんそうに決まってるだろ。」



先輩は、そう言うと、
私に唇を押しつけてきた。


甘くて、艶っぽくて。
だけど、どこか、冷たい唇。


クリスマスにキスした時の唇とは、
どこか、冷めてるような気がする。


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