ピーコとパーコ

我が家にピーコきたるの巻き。

「ただいまあ〜！」

黄色の帽子に赤いランドセルを玄関に投げ捨てて、靴を脱ぎ、バタバタと走りながら、キッチンに向かった。

「あれ？真子ママ？ただいまあ〜」


私「夕凪 真子」(ゆうなぎまこ)7歳 。小学校2年生。
いつも、真子の帰りをテレビ見ながら、テーブルの上真子の為に作ってくれてる、甘いお菓子を用意しているお母さんが、いない・・。

キョロキョロ辺りを見渡す真子。

「真子ママ〜居ないの？ママママママ〜」

「真子帰ってきたよ〜」

真子は、ママの居そうな所に足を運んだ。


トイレに鍵かかってないし、電気のスイッチもオフになってる。


トイレじゃない。


バスルームにもいなかった。

真子の家は、二階立て！
庭には、真子ママの大好きなお花や、プチフルーツ栽培園がある。

あと、自慢の桜の木があるんだ！

4月になると、我が家は、庭でお花見。

真子父が、ガーデニングに協力してくれてて、桜をライトアップして夜桜花見酒で、満喫してるんだ。

真子は、ママがつくる、桜もちが大好きだから、庭でやるお花見が大好きなんだ！

そんな庭にもママが居ない。


(おかしいなぁ)



真子は、玄関に投げ捨てた黄色い帽子と赤いランドセルを広い真子の部屋がある二階へ階段で登り始めた。

真子は、自分の部屋に荷物を置くためにドアを開けた！

ガチャ。


真子の目にママがいた。


「まこちゃんおかえり。」


真子の部屋に可愛らしい鳴き声もした。

「ﾋﾟﾋﾟﾋﾟ〜」


小さく細く可愛い鳴き声。

「ママいた！真子ママ居ないから探しちゃったよ！ママなに？これ？ことりさん。赤ちゃんだ。」


ママは、雛鳥を真子に見せた。


「可愛いでしょ真子ちゃん。ママね、今日ペットショップに行ったら、ことりさんが沢山いてね、ママにチュンチュンしてて、真子みたいだったから、思わず真子ちゃんみたいな可愛らしいことりちゃん、買ってきちゃったんだ。」