クーデレな彼氏
別れ話は話しにくい
*
「柊くん…話があるの……。」
放課後、私は柊くんに話しかけた。
もう部活も終わっていて、断られることはない。
「…わかった、帰りながら話して。」
「うん…。」
「じゃあ着替えるから…。」
そう言って、ジャージ姿の柊くんは校舎の奥に消えた。
今日…で、終わり……。
そう思うと、少し悲しい…かな。
薄暗い教室、自分の席に座りながらそんなことを考える。