天使が空から、降りてきた。

 私は、保証人を頼んだのにと思っていた為、

黙っていた。


 「お腹、空いてるんでしょ?ご飯おごるよ。」

優しい顔で、そう言ってくる。

確かに、何か、食べたい。

あの、”ぐぅ~”ってやつは、お腹がすいたサイン

なんだ。私は、聞いてみる事にした。


 「あの~、”ぐぅ~”って、お腹が空いた

 サインですか?」


 目の前の彼の顔が、また、変化した。

びっくりしたような顔になって…

それから、また、笑い出した。

私は、答えを早く聞きたいのに…とりあえず、

私も彼に合わせて、笑ってみた。

手のかかる彼だ。


 「そうだよ。お腹が空いたサインだ。

 君っておもしろい子だね。」



 「君じゃないです!マリナです!」

天使の世界では、私の事をみんな、”マリナ”

と呼んでくれる…君って呼ばれて、

少し、カチンときた。
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