Disteny~Plelude~
「ヒトの子よ、お前はルゼの血を分けた物だ。私の縛りの呪いを早くとくのだ」
ルゼ……?血を分けた者……?
「何の事だ?」
「今はわからなくてもいい。さぁ……」
「なッ!?」
俺はグイっと少女の前まで引き寄せられる。すぐ目の前には美しい顔。
――そして少女の顔と俺の顔は近くになり唇が触れる。
「……やっと目覚める!!」
触れた瞬間大きな光に包まれる。眩しすぎる光に意識が遠退いていく。
俺は薄れゆく意識の中に美しい少女ともう一人、赤い魔女が微笑んでいるのを見たような気がした。