【完】アタシは3代目。
「ただいまぁ」
いつも通り力強く門を開けた。
「「「お嬢。おかえりなさいっ!!」」」
あたしに挨拶してきたのは、あたしのお父さんの子分達。
見た目は恐いけど、中身はすっごく面白くて、優しくて、あたしはみんなが大好きなの。
あたしは、誰にも言えない秘密があるの。
それは
関東で一番有名な《大門組》の、組長の一人娘であること。
そして、大門組3代目であること。
この事がクラスメイトにバレたら、多分あたしの回りには誰も寄り付かなくなる。
だからあたしは頑張って隠してる。