【完】アタシは3代目。
あたし、期待してた。
大地があたしのこと、好きなのかもって。
でもそれは、あたしが思い込みたかっただけなんだね。
大地にキスしてもらったのは、本当に嬉しかった。
けど、したかったからしたっていうキスは、本当のキスじゃないと思う。
だからかな。
だからあたし、泣いてるのかな?
こんなことで、泣くようなあたしじゃないのに…。
それくらい大地のことが、好きなのかな?
あたしこのまま大地といたら、暴走しちゃいそう。
大地、ごめん。
「大地。ゆりちゃんのお迎え、一人で行ってもらってもいい?あたし、お父さんに用があるの思い出したんだ」
大地には、泣いてる姿見られたくないから。
あたしは俯いて、大地に話し掛けた。