【完】アタシは3代目。



「い、今のは気にしな……―――」



一瞬のことだった。



気付いたら、目の前には大地のドアップ。



あたし、キスしたんだ。



さっきのキスは、すごくすごく不安だった。



でも今のキスは、すごくすごく幸せ。



大地は優しくあたしを包み込んでくれた。



「俺も……俺も、咲のこと好きだ」



大地。



あたし、嬉しいよ。



「大地!」



「あ?」



ちゅっ



あたしは勇気を出して、大地に触れるだけのキスをした。



初めてあたしからキスしたから、上手くできたかどうかはわからない。



けれど、顔をあげたら真っ赤な顔の大地がみえた。



可愛い。



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