【完】アタシは3代目。

◆信じたい



「お嬢、起きてください。学校行かなくても、いいんですか?」


あ〜。眠たい。。。


「学校…?それより、今何時だ?」


「8時です」


「マジか。。。今すぐ用意する」


最悪だ。


完璧遅刻じゃん!


この間サボった人が、言うことじゃないけどね。


「大地は、学校行ったのか?」


「まだです。お嬢と一緒に、行きたいらしいですよ。大地はお嬢のこと、好きみたいです」


「フフッ。知ってるよ」


子分の一人が、ぽかんとしながらあたしを見た。


「あたしも、大地が好きだからな」


本当に大好き。


大地ほど大切な人、どこ探してもいない。


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