【完】アタシは3代目。
「ちょっ、大地!?」
「てことで、今からラブラブしまーす」
そう言って大地は、優しくあたしを抱き締めた。
あたしは状況がわかってなくて、オロオロ状態。
「咲、好きだ」
と、あたしに何回も耳打ちしてくる大地。
あたしは恥ずかしすぎて、茹で蛸みたいに真っ赤だと思う。
「咲」
「…だい…ち?」
やっと放してくれたかと思うと、すぐに大地はあたしの目を見つめた。
逃げれるのに、大地から目が離せない。
心臓の鼓動がドキドキしすぎて、大地に聞こえてるんじゃないかって心配なんだけど…。