【完】アタシは3代目。

◆最後の戦い



そう言って桜庭由摩は、あたしを縛っていた縄をほどいた。


ふぅ、楽になったー。


「手加減しないよ」

「あたしだって。大くんが、懸かってるんだから!!」


どんだけ大地を手にいれたいのよ。


そう呆れながら、桜庭由摩を見つめた。


そして、最後の戦いが始まった。






-大地side-


よく由摩と由樹が人を殺るために使う、倉庫に俺はやって来た。


「アンタなんか、死ねばいいのよ!!」


倉庫の中から、悲鳴に近い声が聞こえてきた。


この声は由摩だろう。


死ねとか、物騒な言葉使うなぁ。


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