【完】アタシは3代目。
「や、やめろって!わかったからさ。止めればいいんだろ?由摩を」
俺がそう言うと、由樹は安心したかのように笑った。
「ありがとう、大地」
その笑顔は、俺がよく知ってる由樹だった。
入り口で由樹と別れ、俺は倉庫の中に入った。
倉庫には、色んな音が響いている。
咲…、
どうか無事でいてくれ。
-由摩side-
チッ。
この女、マジでうざい。
黙ってあたしの言うこと聞いてくれたら、長生きできたのになぁ。
あたしは、ポケットの中に入っているナイフを取り出した。
「な、何をする気なの!?」
ナイフをみた大門咲は、目を見開きながら問い掛けてきた。