【完】アタシは3代目。


「咲のことを考えてるんなら、一生一緒にいてやれよ」


そう言ってナツさんは仁さんと紀一さんをつれて、倉庫を出ていった。


いったい、何しに来たんだ?




-由摩side-


「うっ…」


あたしは、大門咲をなめていたようだ。


さすが、大門組の3代目。


殴る場所は、ちゃんと急所を狙っている。


それを最初は避けていたけど、何回かは当たってしまった。


「うぅ…」


今度は、お腹に一発。


ちょっとくらい、手加減しろっつーの。


なんて、口がさけても言えないけど。


「桜庭由摩。もう、いいんじゃない?勝敗はもう、決まってる」


大門咲の言う通りだ。



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